インデックス投資信託は資産形成の武器になる(全世界株式編)

先日も話題にしました、インデックス型の投資信託について、米国株だけでなく、全世界株式、というものもあり、どっちがいいの?という話題がよく聞かれます。

Mito

正直、手数料とかに大差があるわけではないので、結局どっちがいいのか、わからなくなりますよね、明確な正解も無いし…

もしかしたら、VTという名前で聞きかじった方も多いのかなと思います。

こちらも資産運用系のブログの大御所の皆様も結構選ばれている印象ですが、一方でケチョンケチョンに言ってる方がいるのもまた事実。

今回は、全世界株式型の投資信託を選択するメリットデメリットを取り上げます。

今回もなるべく小難しい事は抜きで行こうと思います。

なぜ全世界株式へ分散させるのか

究極のリスク分散の手法です

よく、株式への投資の際言われるのは、卵を一つのカゴに盛るな、という事です。

会社の決算情報とかは所詮過去の話なので、どの会社の株がどのように成長していくかを確信を持って断言できる人間はこの世にいません。急成長するかもしれないし、あっという間に潰れちゃうかもしれませんよね。明らかにバランスシートやらキャッシュフローが危うい会社でも、経営者が変わった瞬間に持ち直すかもしれないし、その逆も然り、ですよね。

よく、「急成長株〇〇に一点集中して資産が50万円から〇〇億円!!」なんていうキャッチコピーを見ますが、これはすなわち上とは逆のハイリスクハイリターン的考え方で、誰にでもできる事ではないのは想像がつくと思います。

そう考えると、少しでも資産を分散して、リスクを減らしていきたい、というのは私を含めリスクを多く取れない人たちから見れば自然な発想なんだと思います。

資産が色んなところに分散されるので、大勝ちも出来ないけど、大負けもしない、その究極系が全世界株式への分散投資、となります。

新興国の動きも取り入れられます

こんな見方がありますが、人口も増え続ける新興国に人口ボーナスによる成長が期待できるのはある程度予想がつきますよね。

また、中国については、コロナ禍の中においても際立った成長を見せていると言った要素もあります。

(参考リンク:Bloomberg

また、TPPやRCEPと言った国際的な枠組みによるブーストも、全世界に分散させていれば、もちろん希釈されてはしまいますが、ある程度は享受できるのかなと。

もっと言うと、世界の中にはまだまだ経済的基盤やルール作りが不十分なところは、今後のやり方次第では化けるかもしれません。中国は、「欧米流を押し付けるな」みたいな、ちょっときな臭い発言をしてみながらも、彼ら流のやり方で世界経済に独特の存在感を発揮するところもあります。

関連記事でも書きましたが、少なくとも私は、今後は米国一強が続くのかには懐疑的ですし、世界の動向はニュースなどでしっかり見ておく必要があるな、と思ってます。

それ以外にも、世界最大の食品企業のネスレや、製薬会社として有名なロシュとかはスイスの会社ですし、高配当銘柄として有名なブリティッシュアメリカンタバコはイギリスの会社です。食品や日用品とかが有名なユニリーバもイギリスでしたね。

そう言ったところの動きも、全世界に資産を分散しておけば、利益を享受できるかなと思います。

その他にも、全世界株式に分散する理由、思いつくのはこれだけあります。

全世界に分散投資する理由
  • 今後成長するかもしれない新興国の動きも全て取り入れられる
  • 何も世界的な企業は米国企業だけではない
  • 一国集中よりはリスクを分散できる
  • 資本主義が世界的な流れである以上、大きく資産が目減りする確率は低い

米国株の記事でも書きましたが、コロナの金余りでさらにお金が集まりやすいという現状は全世界株式の場合においても起きている現象なので、やっぱり若干実像よりも過大評価されているきらいはあると思います。

もちろん、全世界株式のインデックス内に占める米国の割合が大体6割だから、と言う事実も大いに関係あるとは思いますので、一概に世界中で金余りか?と言われると断言はできません。

が、指標が過熱気味なのは間違いないと思います。

S&P500みたいに、適度に分散されていて、かつ採用基準の厳しいインデックスをオリンピックの選手の金銀銅メダリストとするならば、全世界株式インデックスはオリンピック選手全員、と言った感じでしょうか。

少数精鋭というよりは、世界中のすごい人たちを全員集めた、みたいな感じかなと。上手い例えが他に見つからなかったです…

米国株インデックスについては過去記事もどうぞ!

配当金課税や為替関連は米国株と同じ!ここでも投資信託を活用すべし

配当金課税は二重課税じゃ済まないです…

米国株の配当金には残念ながら二重課税問題がありますが、全世界株式にももちろん同様の問題があります。銘柄によっては三重課税とかもあります…

Mito

米国で10%、日本で20%ちょい、というのが二重課税で、例えば有名なVTなんかは、さらに米国以外でも配当金課税がありますので、三重苦、ですね…

一般NISAとかで国内課税は何とかなりますが、米国内の課税はどうにもなりません。そして米国以外の国の課税はもっとどうにもなりません。

全世界株式の場合、配当金課税の繰り延べは必須だと思います

上でも書きましたが、全世界株式への投資を行う場合は、せめて国内課税分だけでも繰り延べられるよう、投資信託の活用は最低条件だと思います。

関連記事でも書きましたが、大事なことなので再掲します。

投資信託はその仕組み上、配当金が我々の手元に渡る前に再投資に回ります。

ですので、本来であればお国に召し上げられるはずだったお金が、丸々資産として残り、かつ再投資は自動で済んじゃうことになりますね。

もちろん、投資信託は、目標金額まで積み立てて、いずれ取り崩す事が前提の商品なので、いつかはその税金は納めることになります。が、それでも、目標資産到達までの期間が短く済むという事実は見逃せないですね。

なので、やはりつみたてNISAみたいな国家プロジェクト的ボーナス制度なんかはフル活用したいですね。

再掲:外国株式全般において、為替取引関連には注意が必要

この段落は関連記事と全く同じ内容ですので、知ってるよ、という人は読み飛ばしOKです。

米国株に限った話ではないですが、為替取引が発生することについては、注意が必要と思います。
これは、米国株であれば、決済には米ドルが必要になるのは当然なのですが、我々が持っている通貨が円であることに起因します。

まずわかりやすいのは、円を米ドルに変換する際、ある程度の手数料がかかってきます。
証券会社や銀行各社手数料が違うので何とも言えないですが、少なくともただではないです。
住信SBIネット銀行の外貨取引であれば、非常に安い手数料で抑えられるので、ここはまだ対策の打ちようがあります。
円貨決済という手もありますが、換金レートが不利なので、ちょっと微妙ですよね。

次に、株を購入する際の手数料として、各社大体株価の0.45%程度の手数料を科すことが多いです。
(手数料には上限金額が設けられてはいますが)
特に少額で取引をする人にとっては正直無視はできないかな、と思います。

これも取引金額を上げるなどで対策の打ちようはあります。
ありますが、最後の難関、為替差益については、非常に面倒です。
具体的には、以下のようなことが起こります。

為替差益発生で起こる面倒事の例
  • ある日私は100円を1ドルに変え、その1ドルでA社の株を買いました。
  • ところが、よくよく見ると、私は寝落ちをしていたため、実際の取引日は日付をまたいでいました。
  • A社の株を買ったときは、1ドル110円でした。つまり、私は同じ1ドルでA社の株を買ったのに、お国の目線では、私の手持ち資金は100円から110円に膨らんだことになります。
  • 国は、110円と100円の差額10円を、「為替差益」と認識します。これは株取引に関連する利益ではなく、為替の変動による利益なので、確定申告をする必要が出てきます。

おそらく大半の人にとって、為替差益による利益は微々たるものであり、よほど莫大な配当金をもらっていない限り、高い確率で国からのお目こぼしがあるとは思います。
というより、現実的に考えて、何万人単位で米国株取引をしている人たちの、数千円数万円を聴取するために人件費をかけてまで回収に回るのか、という話です。
たぶん税務署のマンパワーから考えて不可能です。

…たぶん無いですが、世の中に絶対はないですし、何より、そういうものが実は発生しているのに何もしない、という事に、少なくとも私は抵抗があります…

これを回避するためには、換金⇒買付⇒余ったお金を外貨建てMMFへという一連の流れを、1日で抜け漏れなく終わらせる必要があります。
配当金入金の場合は、配当金入金⇒(買付できる金額であれば、何かしらの株を買付)⇒余った配当金を外貨建てMMFへ、という流れですね。

さんざん現物の株式を持つ面倒さを書きましたが、海外への資産の分散という意味では、現物購入は面倒くささを認識した上であれば、一定の意味があると思っています。
円が今後もずっと安全通貨である保証なんかどこにもないので。
そういう意味では、まずは投資信託から始めてみて海外への分散に慣れておき、興味が出れば現物株にチャレンジ、このままでよければ投資信託でひたすら積み立て、みたいな流れがいいのかなと思っています。

全世界株式インデックス投資信託を活用しましょう!

全世界株式ならば、どのインデックスがいい?

話を全世界株式のインデックス投資信託に戻します。

全世界株式であれば、インデックスはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスか、MSCIオールカントリー・ワールド・インデックスのどっちかがいいかなと思います。

というか、正直全世界系でこれ以外まともなインデックスなんかないんじゃないかな(あったらゴメンなさい…)。

何のこっちゃ、という方のために、以下ざっくりしたイメージです。

全世界株式インデックス二つのイメージ
  • FTSE:小型株含む、世界時価総額のほぼ全部
  • MSCI:小型株含まず、世界時価総額の8〜9割くらい

小型株、というのは、発行された株の数が少ない会社の株を言いますね。割安なものもあるし値動きもそれなりのものが多いので、買いやすいと捉えるか、リスキーと捉えるか。

正直、どっちがいいか、というのは、好みの問題レベルかな、と思います。
全世界株式の海外ETFとして有名なVTはFTSEを採用してますね。

オススメ全世界株式インデックス投資信託

では、最後に現在購入できる全世界株式インデックス投資信託の中で、特にオススメできるものを紹介します。
データは、2021年3月20日現在のものです。

純資産総額手数料
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)1274億円0.1144%以内
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)486億円0.1144%以内
SBI全世界株式インデックスファンド182億円0.1102%程度
楽天・全米株式インデックス・ファンド807億円0.212%程度
全世界株式インデックスに連動するオススメ投資信託

eMAXIS Slim系はMSCIに、SBIと楽天はFTSEに連動しています。
これ以外にも米国株と同様いろいろありますが、やっぱり純資産総額が少なすぎたり、手数料が高かったりといいとこナシだと思いますので、この4つから選ぶ事が、現時点での最適解と思います。

買付は、ネット証券であればどこでもOKです。
まちがっても、銀行とか証券会社窓口とかには行かないでくださいね、手数料を吸い取られるだけなので(店頭にいる人間の人件費をどこでどう賄っているのか、を考えてみるとわかると思います)。

私自身は、つみたてNISAにはeMAXIS Slimの除く日本を、特定口座ではSBIを積み立てています。
楽天は、米国株と同様手数料の高さが個人的に気に入らなかったので、外しちゃいましたが、VT直接買い付けという極めてシンプルなコンセプトのいい商品ですし、純資産総額もそれなりなので、巷で人気のVTを手軽に!という事であればこちら一択になると思います。

全世界株式インデックス投資信託運用の留意点

最後に、全世界株式インデックス投資信託を買うにあたっての、気になるポイントも列挙しておきます。積立ほったらかしができるのが投資信託のメリットではありますが、リスクとリターンをよくよく判断した上で購入することをオススメします。米国株系よりは少し気にするポイントは多いと思ってます。

良くも悪くも世界中に資産が散ります

全世界へ資産を分散する、という行為そのものがデメリットになりうると思っています。上にも書きましたか、これは少なくとも現時点において強い米国株のリターンを世界中の株で希釈する事に他なりません。

そんな中自分があえて米国株の中に一部全世界株式のポジションを混ぜている理由は以下3つです。

全世界株式のポジションを持つ理由3つ
  • 米国が全世界を牛耳る覇権国家であり続けるとは思ってないから
  • 米国以外の国が予想外の成長をしてくれたら、その恩恵を受けれるかなと思ってるから
  • 世界レベルでは資本主義経済が今後もじわりと発展し続けると信じているから

米国の存在感が今後希薄になっていくかな、というのが1番の理由です。

正直、これが正解かどうかわかるのは何十年も先の事ですし、自分なりに考えた結論を持つ事がまずは重要かなと思います。メリットデメリットを認識した上で判断するようにしたいですね。

本当に世界中が等しく発展するのか

中国やインドとか、東南アジアの人口増加国みたいな、ある程度成長が見込める国もあれば、少し前にPIIGSなんて揶揄された国々も等しく全世界株式のポジションを持った時点で自分のポートフォリオの仲間入りです。

あと、少し古い記事ですが、コロナのせいで経済のブロック化が進むなんて言う話、聞いた事ある方も多いと思います。そうなったらみんなで共存共栄なんて夢物語ですよね。

米国以外の先進国や新興国がどこまで、どういう成長をするのか、その中において自分がどういうポジションを取りたいのかが、投資方針を決める際の鍵になると思います。

値動きはほったらかせても、情報のほったらかしは不可能と思います

米国株も当てはまりますが、普段ニュースで見る、世界中のきな臭いニュースが他人事ではなくなります。資本主義経済が次のシステムに置き換わる、なんていうニュースも同様に、米国株以上に他人事ではないと思います。

国際情勢関係のニュースは毎日確認して、自分なりの解釈や、追加の情報収集を行う事が、資産を守る上では最低限の要件になるのかなぁ、と思います。

Mito

今回も、疲れたときについYoutubeやテレビに行っちゃう自分への自戒も込めて書いてみました…博士ちゃん面白かったなぁ…汗

米国株でいいじゃん、という意見に対する答えが言えるか

ここまで書いてて、こう思った人もいるはず。

とある投資家さん

だったら、米国株インデックスで良くないですか?純資産総額多いし手数料安いし、S&P500ってスーパーグローバル企業の集合体なんでしょ?全世界投資と何も変わらないし、パフォーマンス上ですよね。

米国株インデックスの項目で書きましたが、純資産総額なんかはS&P500系のものにかなり水を開けられてますし、手数料も誤差レベルかもですが全世界に分散させてる分高め。

この事実からは目を逸らしてはいけないと思いますし、上で私が書いたような、皆さんそれぞれの理由を自信を持って言えるのかどうか、がポイントになると思います。

じゃないと、毎日値動きが気になって不安になっちゃうでしょうし。

まとめ

少なくとも現時点において、米国株インデックス投資信託の方がパフォーマンスは上ですし、明確な理由を見つけられないと、S&P500との比較記事を見るたびに辛い思いをするかもしれません。

個人的には、世界中が発展し続けていく事が1番幸せな未来だと思いたいですし、悪いことばかりでもないと思っているので、ポジションは持ち続けたいと思います。

この記事が何かのお役に立てば幸いです。

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