ふるさと納税とGOTO利用者のための確定申告のやり方について

確定申告の時期なのでもう一つ書いてみようと思います。おそらく結構な方は、ふるさと納税を活用しながらお得に日常を送られているのかなと思います。

Mito

毎年私は果物や日用品を返礼品に選んで楽しんでます♪が、今日いいたいのはそこではありません…

が、ふるさと納税の何がオススメとかは、また次の機会にするとして、ふるさと納税はやり方を間違えると国税に突っ込まれる可能性があるのをご存知でしたか?

今回は、ふるさと納税ってそもそも何だろうという概要と、利用してる方が確定申告の際に気をつける事について、書いていきたいと思います。

目次

ふるさと納税とそのルールについて

ふるさと納税とは

総務省が管轄する、寄附に関する制度です。

菅総理の肝いりの策としても有名ですね。よく、『国策通販』なんて揶揄されることもありますが、返礼品を実質2000円でゲットできふという何ともお得な制度です。

お給料をいっぱいもらっている人ほど返礼品もグレードアップしやすかったりと、不平等な所も多々ありますが、なんやかんや規模の大小はあれ、利用しないと損な制度ですよね。

寄附金の使途を、選択式ではありますが、自分で決めれると言うのも大きな特徴ですね。

ふるさと納税の制度概要
  • 自己負担2000円で好きな自治体に寄附できる(自分の住んでる自治体は不可)。
  • 寄附の原資は納めた住民税なので、専業主婦とかの場合は恩恵ナシ、高級取りには恩恵大。
  • 返礼品が貰える場合が多い。返礼品は寄附金のの3割程度の価値あり。
  • 寄附金の使途を、選択式だが自分で指定可能。

個人的には、『唯一納税者が自分で使途を決めれる税金』と言う事にこそこの制度の存在意義があると思ってます。この辺はいつかしっかりと書いてみたいと思います。

この制度を利用するためには、確定申告が原則になります。

ワンストップ特例制度とは

誰もが確定申告を、となると利用者も増えづらいだろうし、処理する側も面倒だろうという事で出てきたのがワンストップ特例制度です。

詳しく説明すると長くなりますが、ざっくり書くとこんな感じです。

ワンストップ特例制度とは?
  1. 確定申告の手間を省くために
  2. 1人1年間自治体5つまで
  3. 専用書類を翌年1月10日までに自治体に送れば
  4. 確定申告しなくても制度が使える!

後でも書きますが個人的にはこういう制度は手間は省けても失うものも多いと思うので微妙に思ってます。

が、制度としては、こういうのがありますよ、というのが現状です。

そして、この制度には但書があります。

ワンストップ特例制度の落とし穴
  1. ワンストップを出した人が確定申告も同時にすると、控除が受けられない(国税庁リンク)。
  2. 副業でお金稼いでいたらこの制度は使えない
  3. 寄附した自治体が5つを超えたら使えない

国税庁のパンフより)

一円でも何かの収入があったら…

上のボックスの中の、特に2番目が厄介で、ポイントについて、国税庁の正式見解が出ています。

 一般的に企業が発行するポイントのうち決済代金に応じて付与されるポイントについては、そのポイントを使用した消費者にとっては通常の商取引における値引きと同様の行為が行われたものと考えられますので、こうしたポイントの取得又は使用については、課税対象となる経済的利益には該当しないものとして取り扱うこととしています。

(注)ポイント付与の抽選キャンペーンに当選するなどして臨時・偶発的に取得したポイントについては、通常の商取引における値引きと同様の行為が行われたものとは考えられませんので、そのポイントを使用した場合には、その使用したポイント相当額を使用した日の属する年分の一時所得の金額の計算上、総収入金額に算入します。

国税庁HPより

買い物で得られたポイントは値引き、キャンペーンで当たったポイントは一時所得、という感じです。

が、これが例えばアンケートモニターとかで、アンケートに答えてポイントもらった場合とかになると、上で言うところの『買い物でポイント入った、キャンペーンで貰えた』と言うのとは状況が変わるのは想像つきますよね?

こうなると、これは雑所得になる、と言うのが、例えばこちらのページなんかでは解説されています。

要するに、上のボックスと、この公式見解との合わせ技で、買い物以外で付与されたポイントが1ポイントでもあれば、もうワンストップは不可能、と言うのが、この国の税務上の決まり事、となります。

私は、こういった面倒な決まりや縛りが色々あるので、ふるさと納税を利用した段階で、確定申告を選択する事にしています。

返礼品は『一時所得』です

では、ふるさと納税に話を戻して、具体的に一時所得とはどういったものなのでしょうか?定義は、ざっくり言うと、色々ある所得のうち、国が定める8つの収入のどれにも当てはまらないもの、とあります。

さらに具体的にはこんなのがあるよ、というのが国税庁HPに書いてありましたので、引っ張ってみました。

(1) 懸賞や福引きの賞金品(業務に関して受けるものを除きます。)

(2) 競馬や競輪の払戻金(営利を目的とする継続的行為から生じたものを除きます。)

(3) 生命保険の一時金(業務に関して受けるものを除きます。)や損害保険の満期返戻金等

(4) 法人から贈与された金品(業務に関して受けるもの、継続的に受けるものを除きます。) 

(5) 遺失物拾得者や埋蔵物発見者の受ける報労金

国税庁HPより

この、最後の方の『等』に色々なものが含まれそうなのは、何となく想像がつきますよね。

残念ながら、この中にふるさと納税の返礼品も入っちゃいます。国税庁のHPにもハッキリ書かれています。

一時所得は50万円までは非課税なので、申告して、税務署に、自分はちゃんとやってるよ、とアピールするのがメインの目的のような感じになっちゃってますね。

が、ここで、コロナ禍におけるGOTOが関わってくると、話は変わってきます。

GOTOを利用された方は特に注意!

例えばGOTOイート、ネットでお店を予約すれば1人1000円、一度に10人10000円分もポイントがもらえると言う事で、幹事に名乗りをあげて荒稼ぎした方もいるでしょう。

でも、その荒稼ぎしたポイント、全部一時所得として計上する必要があります農水省Q&A)。

あと、特にえげつないのがGOTOトラベルで、一泊最大2万円も引いてくれると言う事で、遠出をした方も多いでしょう。

これも全部一時所得ですここで『所得』と入れて検索)。

4人家族で1週間のうち6日、満額で支援を受けたら4人×6日×2万円=48万円。

この48万円という、一時所得の課税免除枠ギリギリの状態の所に、ふるさと納税で返礼品を受け取りまくって、さらに確定申告をしなければ、国税はそれを、申告すべき所得を申告しなかったとみなします。

国の施策には何某かのこういう、ばら撒いたエサを少しでも回収しようと言う仕掛けがある場合が多いので、ふるさと納税利用者は特に気をつけましょう。

そうなったら国税に突っ込みを受ける可能性は十二分にあるので、ワンストップなんとかどころではないのは、ここで書くまでも無いと思います。

ふるさと納税の確定申告の方法

さて、ここから確定申告をする際に、ふるさと納税はどう書いていけばいいのかを書いていこうと思います。

Mito

やる事自体は、そんなに難しくないです。

ここではふるさと納税メインで書いてますが、副業で得た収入やGOTOで得た支援も全部この段階でハッキリさせておいた方が、後々楽です。

寄附した市町村からの領収書を用意

確定申告の際には、ふるさと納税をした自治体からの領収書があります。下記必要な情報を読み取っておきましょう。

ふるさと納税領収書から読み取る内容
  1. 寄附をした日付
  2. 寄附した額
  3. 寄附をした自治体の住所

返礼品の評価額を計算しつつ収入額を確定する

最大でも寄附金額の3割が返礼品の最大額なので、ここはもう最大額で計算してしまいます。

10000円寄附したのであれば、一時所得は3000円として計上します。

GOTOで得た支援額があればそれも見ておきます。

もちろん、副業収入もしっかりこの段階で計算しておきましょう。

画面に従い入力を進める

確定申告のHPから、作成画面に入ります。

今回はスマホなので、ピンク色のバナーをタップします。

ちなみに、chromeで始まりますとか書いておきながら、iPhoneの場合、chromeからはこれ以降の操作ができない不親切仕様なので、諦めてSafariで作業しましょう。

確定申告作成のページ

ここから、申告する収入の種類や生年月日を入力して、次へ行きます。

収入・所得入力画面

ここで、一時所得の所までスクロールします。

ここまで来れば、あとは寄附した自治体の分の情報をひたすら入力します。

副業収入もGOTOの利益額も全部書く

上でも書きましたが、副業で得た収入もGOTOで得た支援も全部書きます。

正確に書いておけば国税から乗り込まれることもないですので。

私の住んでる所の所管税務署の方に一度聞いたことがありますが、額の小さい計算間違いとかは税務署側で直すし、何よりも申告をしてるのかどうかを重視するので、まずは申告をしてほしい、との事でした。

後から調べ上げるのはやはり骨が折れる、と言うことでしょうか、余談でした。

申告書を仕上げて、提出

あとは、画面に従い必要な情報を入力していけば、書類が完成するので、印刷して提出でおしまいです。

e-TAXは色々楽なんでしょうけど、一々税務署に本人確認をしないといけないのが何よりも面倒です…なので私は頑なに郵送対応です。

確定申告についてはこちらもどうぞ。

まとめ

ふるさと納税は一部課題はあれど、いい制度かなと思いますが、国のあらゆる施策との併用は思わぬ落とし穴へと一直線、となりかねません。

Mito

まさか国の奨励に従っただけで確定申告が面倒になるなんて考えないですよね…

こう言うこともあるので、こういう時期の前後だけでも、新しい情報は収集するようにした方がいいと思います。

また、確定申告をこれを機にルーチンワーク化する事を強くオススメします。

定年退職だろうがフリーランスになろうがFIREしようが、会社勤めじゃなくなった時点で誰も年末調整なんかやってくれませんので…

これもいつか書いてみたいと思います。

この記事が何かのお役に立てば幸いです。

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