- 株関係の書類に「スマート行使」って入ってたけどこれ何?という方
- スマート行使を行うメリットが今ひとつわからない方
- スマート行使のやり方をあらかじめ確認したい方
最近、株式関連の書類の中に、「スマート行使」というものが混ざってくることが増えていませんか?
何となく今はわかるけど、これ何?と思った方が多いのでは無いでしょうか。
スマート行使を使うと、通常の議決権行使にかかる時間が短くなる上に、プレゼントまでもらえるケースもあります。
今回はそんなスマート行使について解説していきますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
- スマート行使の概要がわかります
- スマート行使の具体的なやり方がわかります
- スマート行使のメリットとデメリットがわかります
スマート行使とは
それでは、スマート行使について、概要を見ていきましょう。
その前に、議決権行使って?
株を買い付けた場合、株式関連の書類が届きますよね。
その中に、議決権を行使するためのハガキも入っていますよね。
あれは、株式を買った人間が保有する「議決権」を行使するためのものです。
今期は配当金〇〇円アップ、次の経営陣は総入れ替えで行きます。
そして優待やめますが、いかがでしょうか?!
こんな感じで、株主は株式会社のオーナーですので、経営者側から、書類を通じて「お伺い」を立てられます。
それに対して、「賛成」や「反対」を表明するのが、議決権行使という行為になります。
今までは、書類に同封されていたハガキを返送するか、株主総会に出席する事で、権利を行使するのが基本でした。
スマホから簡単に権利を行使できるプラットフォームです
権利行使を行う上で、株主総会に出席するためには、大多数の個人株主はお仕事を休む必要があります。
また、ハガキで権利行使をする際も、ポスト投函が面倒という問題がありました。
その状態を良しとしなかった事で、国も動いて、議決権の電子化を促進することが提言され、東京証券取引所もそれに追従しました。
参考:経済産業省の動き
この結果、1000社以上の上場企業が、議決権電子行使プラットフォーム、いわゆる「スマート行使」に参加しています。
スマート行使のプラットフォームは、みずほ信託銀行、三井住友信託銀行、日本株主データサービスの3社から提供されていて、使い勝手は正直大差はないです。
我々がスマホ一つで議決権をポチっと行使できる時代が来た、ということが言えますね。
スマート行使のやり方
それでは、ここから、スマート行使のやり方について簡単に解説します。
株式関連書類の表紙を確認する
株式関連書類の表書をみましょう。
大抵の場合、対応している会社の封書には、こんなアイコンがあるはずです。
そして、議決権行使のハガキにも、こんな記載があると思います。
画像はTOKAIホールディングスの議決権行使用ハガキの一部です。
あらかじめ、提案内容を見ておく
議決権行使を求められる株式関連書類には、必ず「株主総会への招集」という趣旨の冊子や書類が必ず入っています。
最低限、投資先の会社が、投資家にどんな判断を求めてきているのかは、確認するようにしましょう。
ここのステップを飛ばせば、ぶっちゃけスマート行使なんて数分で終わります。
が、ただのクリックやタップをするだけだと、例えば、配当の大幅減配に対して、無投票で賛成するのと、なにもかわらないかもしれませんよ!
そんな事ってあるんだ…!!
議決権行使書類のQRコードを読み取る
ハガキにあったQRコードを読み取ります。
そうすると、こんな感じのサイトに飛べます。
TOKAIホールディングスは、三井住友のプラットフォームを使っていることがここでわかりますね。
ここから先は一気に進むので、どの提案(議案と呼ばれたりします)に、どういう態度を取るのかを決めておきます。
飛んだ先のサイトで議決権を行使する
全部の議案に賛成なら、上のページの、「すべての会社提案議案について「賛成」する」をタップすれば、そこで終わりです。
個別に態度を表明したいときは、その下をタップすると、下のようなページに飛べます。
各議案への賛成か反対かをタップして、「この内容で行使する」をタップすると、以下の画面になり、終わりです。
アンケートに答える
あとは、アンケートに引き続き答えてあげましょう。
アンケート回答がプレゼントの要件になる場合が多いみたいですね。
TOKAIホールディングスのアンケートの一部です。
こんな感じの質問に数問答えていきます。
今回例に挙げているTOKAIホールディングスも、他の企業のアンケートもそうですが、アンケートの最後に応募フォームが出てきます。
アンケートの最後の方に、このような画面が出てきますので、「入力確認する」を押せば、応募完了です。
スマート行使のメリット
それでは、ここからスマート行使のメリットを見ていきましょう。
郵便ポストに行かなくていい
本来なら、手書きでハガキに各議案への態度を表明した後、個人情報保護シールを貼って、ポストに投函、というステップを踏む必要があります。
が、スマート行使をすれば、スマホで数分で、議決権の行使は終了します。
貴重な時間や労力を大幅に削減できます。
プレゼントがもらえるかも
ここに注目されている方が多いのではないでしょうか?
実際、スマート行使をすれば、プレゼントをくれる企業は、肌感覚ではありますが、多い気がしています。
今回例に挙げたTOKAIホールディングスをはじめ、結構な割合の企業が、抽選でQUOカードをプレゼントしています(だいたい500円くらい)。
イオンからは、さらに全員に一日限り使える、5〜10%割引券がもらえました。
そして抽選で3000円分の商品券がもらえるようで、こちらは当たったかどうかはまだ先までのお楽しみ、です。
ギリギリまで悩める
ハガキでの議決権行使は、締切日必着のことが多いので、返答に悩む議案がある場合は、考える時間が取れないことが苦しいところでした。
スマート行使であれば、締切の1秒前まで悩めます。
議案について真剣に考える時間が取れる事は、非常に大きなメリットです。
スマート行使のデメリット
スマート行使には当然デメリットもありますので、そちらも見てみましょう。
株主関連書類に目を通さなくなるかも
上でも書いた、いわば「無投票賛成」に近い事をやってしまう人が、一定数出る可能性もあります。
イエスマンになる事は株式投資においていい事は無いので、気をつけたいですね!
推測:不平等な競争を助長するかも
若干私の推測も入りますがらスマート行使のプラットフォームを提供する3社も商売なので、当然導入企業からはお金を取っています。
財務体質の弱い会社は、導入のメリットを享受できないんじゃいかな、と思っています。
私の投資先でも、イフジ産業はまだ導入されてませんね、単純に彼らがメリットを見出さなかったからかもですが。
導入できた企業にとってはいい事尽くめなのは間違いありませんので、投資先が導入してたら、素直に喜んでいいと思います。
が、この制度が不平等な競争を助長しないかどうか、それだけは心配しています。
まとめ
この記事では、以下のことを書いてきました。
- スマート行使は議決権行使をスマホで手軽に行える手段です
- スマート行使はスマホで数分で議決権が行使できます
- スマート行使で、貴重な時間と労力が節約できてプレゼントまでもらえるかも
イエスマンにならないようにといった注意点を押さえて、どんどん投資先に意見を届けましょう!
この記事が何かのお役に立てば幸いです。
SBI証券は私が投資を始めた当初から利用しています。
- 住信SBIネット銀行と組み合わせる事で、格安でドル転でき、米国株の買付に特に強いです。
- 投資信託の毎日積立、段階的な手数料無料化など、業界の常識を参考して覆していく勢いがあります。
- 2021年6月30日から三井住友カードNLでの積立が解禁されました!
スタートダッシュキャンペーンもやってるみたいですよ! - SBI証券との合弁会社であるネクシィーズトレードを介して申し込むと、電話サポート付きでの口座開設もできます。
[btn class=”rich_blue big”]SBI証券の開設は
ネクシィーズトレードへ
コメント