先日、初めてストックフォトの審査が通りました。ある意味、お手軽な副業ではあると思いますが、注意点もあるな、とやっていて思った次第です。
小手先の技術よりも、ストックフォトサービス毎の特徴とか、著作権の知識とかの方が、より押さえておくべき内容かと思います。
今回は、しばらく活動してみた実体験も混えながら、ストックフォトについてと、その注意点を書いていきたいと思います。
ストックフォト活動にあたって
サービス概要
ストックフォトサービスというのは、簡単にいってしまうと、たくさんの写真を集まっていて、写真を売りたい人、買いたい人が集まってくる所、となります。
例えば、売りたい人とは、他にもあるとは思いますが、こういう方を指しますね。
- スタジオレンタルやモデルさんとの契約をして、ガチで生計を立てていくレベルのプロ
- 写真が趣味で、いつもカメラを持ち歩いているような人
- スマホでついつい風景とか記念写真を撮ってしまうような人
①②あたりは想像がつきますが、最近はスマホのカメラの性能が一気に上がったので、写真の構図や注意点を守れば、誰でも写真で手軽に稼げる時代になった、といっていいと思います。
各サービス紹介、うち2箇所の特徴
有名どころでは、下記のものがあります。
- PIXTA
- アフロ
- アマナイメージズ
- ゲッティイメージ
- 写真AC
- Adobe Stock
- Shutter Stock
どれかはみた事があるのではないでしょうか。
このうち私が今写真を掲載しているのは、PIXTAと写真ACの2箇所です。
実際に使用している箇所に限って、簡単な特徴を書いておきます。
PIXTAは、企業さんが使うような高品質な写真や、コピースペースを入れやすいものが多い印象です。審査も厳しめ、写真単価も高め、売れれば大きい(独占販売契約すればさらにキックバックアップ)といった印象です。
写真ACは無料ダウンロード可というのが1番の特徴になります。言い方は悪いですが、かなり雑な写真でもダウンロードしてもらえる場合もありますが、単価は明らかに低いので、数で勝負する必要があります。また、著作権放棄の必要があるなど、結構シビアな一面もあります。
写真ACについては関連記事を書いているので、よろしければご覧ください。
いずれも、リンクを貼っておきますので、一度登録してみて、特徴をよく把握してから活動方針を決めるのがいいのかなと思います。
写真・イラスト・動画素材販売サイト【PIXTA(ピクスタ)】 写真素材ダウンロードサイト【写真AC】用意したもの、あるといいもの
今はスマホOKなので、何もいらないとも言えますが、あるに越した事がないものを書いておきます。
- 一眼レフ
- コンデジ
- カメラバッグ
- 背面カメラ性能高めのスマホ
そして、私が用意したのはこちらです。
上のボックスと番号対応してます。
- Canon EOS KISS X2
- HAKUBA ショルダーバッグL フォトランドブロス
- OLYMPUS STYLUS XZ-10
- iPhone XR
写真に詳しい方ならすぐにわかると思いますが、全く最新機種でもなんでもないです。
特に一眼レフなんかはリンクすら出てこない古い古い機種ですが、今でも全然現役で動きますし、結構まともな写真が撮れます。
私の場合は、昔買ってたものを引っ張り出した、というのが実情ですが、中古品とかでもいいのかなと思います。
それでも、そんなお金ないよ、ということであれば、スマホを最新機種に機種変するとかくらいでもいいのかなと思います。
審査の通った写真の実例
さすがに写真の実例がないと、どういうレベル感が求められるかのイメージもできないと思うので、いくつか掲載してみますね。ここに載せているものは、全て『撮って出し』なものです。
ある程度、求められるレベル感はわかると思います。
PIXTA
例えば、こんな写真が通過しています。
一眼レフで撮ったような、比較的画像解像度の高い作品は撮って出しであっても通りやすい印象です。
もちろん、それで売れるかどうかは別ですが、構図や作品の雰囲気次第かなと思います。
じゃあスマホはダメか?と言われると、そうではありません。下記は全てスマホで撮って出しで投稿したものです。
写真AC
写真ACは、写真毎のリンクが作れないみたいなので、私のプロフィールページへのリンクを貼っておきます。
写真素材ダウンロードサイト【写真AC】結構ひどい写真からまあまあなものまで、玉石混交、というのが我ながらの感想です。
活動時の注意点
撮った写真の取り扱いは?
当たり前の話かもしれませんが、撮った写真と、加工・アップした写真のフォルダ分けと管理はきちんとやっておきましょう。
数枚レベルであればまだ記憶を辿るなどでなんとかなるかもしれませんが、これが1000枚2000枚のレベルになってくると苦しくなると思います。
特にPIXTAの場合、独占販売契約をOKした写真は他のストックフォトサービスにアップしたら違反行為となります。
あと、上にも書きましたが、写真の著作権が自分に残るのか、明け渡すのかは明確に認識しておきましょう。
後でトラブルになった時に、誰が主体で動くかというのに大きく関わってきます。
被写体の著作権は?
詳しくは各サイトの規約を見てくださいとしか言えませんが、全体を通して、肖像権、商標権、著作権、不正競争防止法の、せめて存在だけでも押さえておきましょう。
肖像権は、ざっくり言えば人の絵とか写真を売る時に、被写体の方に発生する権利、ですね。
モデルリリースを取得する必要とかぎ出てくるので、副業写真家にはハードルの高い分野にもなりますが、同時に需要もかなりある、とも言えますね。私は人物には手を出してないです
商標権は、ストックフォトに関係するところだけを言うと、写真に映り込んだロゴとかに発生しているものですね。
例えば、有名どころでは、ミドリ十字とかアップルのロゴはいかなる理由があっても商用利用は不可ですので、そういう写真を万が一フリー素材としてアップしてしまうと、非常に手痛いしっぺ返しをくらうことになります。
著作権は、商標権と似ているかもですが、例えば有名建築家の建物とかに発生するものですね。ただ、日本では風景の一部としてそういったものが写り込むのはOK、といった具合に、建物とか施設の著作権は制限されているのが実情です。
この場合、遊園地が風景の一部として映り込んじゃってるものはアップしてOK、ただし、そこの観覧車に遊園地のロゴとかマークが入ってるとアウト、という事になります。
あと、風景に映り込んだ、というのは、例えば遊園地に入園してガッツリ観覧車を写しちゃったら、それはメインの被写体として、その遊園地の敷地内でやらかした、という事になり、アウト、といった塩梅です。
ただ、そういった著作権の制限も、施設側で独自に禁じていたり、許認可制にしている場合もあるので、都度確認、というのが教科書的な答えになります。
こういったことを防ぐ為に、問い合わせと、プロパティリリースの確保、というのが防衛手段となります。
不正競争防止法は、企業間の適正な競争を妨げないように設定されたものですね。例えばテナントビルとかの中に入って、廊下の写真とかをアップしたら、それはテナント側からしてみたら、競合には下手に知られたくない内部構造を暴露されたのと一緒ですよね。それはすなわち、営業上の秘密情報を不当に使用したとみなされるので、アウトとなります。
複雑ですし、もしかしたら事業者側のマンパワー的に、現実見切れてない可能性もありますが、仮にクレームが入った場合、後で書きますが悪質な場合、冗談抜きで全てを失う可能性もありますので、せめて頭の片隅には置いておくべきと考えます。
著作権違反するとどうなる?
代表として著作権の侵害を行なった場合の刑事罰ですが、Wikipedia調べですが恐ろしい事が書かれています。
著作権を故意に侵害した者は、10年以下の懲役または1000万円以下の罰金に処せられる(懲役と罰金が併科されることもある)(119条)。また、法人の代表者、従業員等が著作権侵害行為をしたときは、行為者のほか、当該法人も3億円以下の罰金に処せられる(両罰規定)(124条)。
Wikipediaより
これはあくまで刑事罰だけであり、民事とかTPPとかいった怖い事も引用元には書かれていました。
宣伝文句を冒頭に書きながら最後に怖いことを色々書いてきましたが、要するに何が言いたいかというと、身を滅ぼしたり、ストックフォトという行為に今後変な規制が入るといった事にならないためにも、勝手にあちこち入ったりして好き勝手パシャパシャやるのは違いますよ、自戒を込めて、節度を持って楽しみましょうね、という事です。
まとめ
ストックフォトサービスの概要と、少し厚めに注意事項を書いてみました。
撮る側に結構節度が求められるな、というのがしばらく活動してみた感想です。節度を持って楽しみたいですね♪
この記事が何かのお役に立てば幸いです。
コメント
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